・作者は小学6年生

この図鑑は元々、作者である山本健太郎くんが2015年に小学校の自由研究として作成したものだ。その内容の濃さが話題となり、今年2016年3月に出版された。

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本を開くと、まず目に入るのは作者のサイン。日本語を筆記体にしたような字体で書かれている。私(中澤)も小学生の頃、芸能人が書くような “読めないサイン” に憧れたなあ。

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・ページを開くと愛が溢れだす

ページをめくると、A4サイズに絵と説明文がビッシリ書かれている。1ページにつき4~6個の文具のレビューが記載されていて、説明の合間を縫うように “謎のオッサンキャラ” の絵や「文具最高だぜ」という健太郎くんの魂の声が書きこまれている。読んでいると、小学生時のテンションがフラッシュバックしてくるようだ。

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それはともかく、どんなレビューが書かれているのか、私がグっときたレビューを3つほどピックアップして以下にご紹介したい。

・BIC / オレンジ / ボールペン

1番かきやすい! 人によっては書き味が重いという人がいるけど私にとっては1番かきやすい! 80円ながら……やはりすごい! 1.0がオススメ(『文房具図鑑』より引用)

──「やはりすごい」に実感がこもっている。
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・三菱鉛筆 / 油性マーカー サインペンPIN

この本をかいているペンがコレだ。0.3と細いながら強弱をつけられ、非常にべんりだ。ペン先がつぶれると細い字は書けない。(『文房具図鑑』より引用)

──ペンを買う時に気になることの1つが、どんな線になるかということ。この図鑑自体がペンの説明になっている
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・不易糊工業株式会社 / フエキくんグルー / 液状のり

ようちえんの時に1回は使ったことがあろうフエキくんが液体のりになった。つかいごこちはもってないので分からない。自立式なので最後までノリをつかいきれる。(『文房具図鑑』より引用)

──マジかよ! あのフエキくんが液体のりになっただって!? ヒャッホーもう指にゴミがくっつくこともないぜェェェエエエ!
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文房具の説明以外にも文房具クイズや文房具をテーマにしたマンガ、トリビアなどが盛り込まれ飽きさせない。そして、巻末の特別付録として、各文房具メーカー、学校の先生や友達の声が続き、最後に健太郎くんの書いた「あとがきのあとがき」にて本書は締められる。なお、プロである文房具メーカーの声には下記のようなコメントが並んでいた。

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・文房具メーカーの声

オルファ「セールストークともいえるコメントやブランド名の由来などもよく調べ上げたな、と感心いたしました」
コクヨ「観察力、イラスト、鋭い視点に脱帽です!」
スタビロ「なるほど! と叫びながら楽しく全部読んじゃいました」
セーラー万年筆「山本健太郎……おそろしい子!」
ゼブラ「我が社の全社員のバイブルにします」
ツバメノート「近い将来の文具王になる事のできる逸材だと思いますよ」
プラス「全てにおいて圧巻でした!」
マグネット「文具への情熱が詰まった素晴らしい内容!」
三菱鉛筆「忠実に再現された絵と、メーカーも驚くようなコメントの数々に感激しました」
ミドリ「今度、一度うちの会社に来てください
(『文房具図鑑』より引用)

絶賛の嵐! しかし、この愛と情熱にあふれた100ページを見たらそれも納得だ。絵や文字は小学生のそれなのに、そのマニアックさはとても小学生が自由研究で作ったものとは思えないレベルである。最後に、本書の裏表紙を見てみると……

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“本体3兆円+税” と定価が記載されていた。税金だけで2400億か……。しかし、それが書店で約99.99999995%オフの1500円で発売されている。クソお買い得! 買うなら今だ!!