・ご夫婦で24時間営業

お店は早稲田大学のすぐ近くにある。JR高田馬場駅から徒歩約10分のところ。このお店がすごいのは、休まず営業しているにもかかわらず、営業はご夫婦だけでやっていることだ。いつ休んでいるのか、心配になってしまう。それでも朝でも夜でも営業しているから、学生には有難いに違いないだろう。

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ちなみに「BBS」とは、ネット上の電子掲示板ではなく、「バーガー・ブレッド・スイーツ」という意味。それだけでなく、シチューやオムライスなどの軽食も食べることができる。持ち帰りがメインのようだが、店舗には小さな席も設けられている。

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・思い切ってハンバーガーとオムライス

ここではやっぱりハンバーガーを食うべきだろう。しかし私は店内に貼り出されたメニューの写真を見て、どうしてもオムライスを食いたくなってしまった。最近オッサンになって、中年腹が気になってはいるのだが、気持ちは若者のつもり。そこで思い切って、早稲田レモンバーガー(650円)と、オムクリーム(クリームソースのオムライス 630円)を注文し、表の小さな席で待った。

それにしても、若いときはなぜ腹が減るのだろうか? いくら食っても足りない気持ちになる。そしていくら食べても、そんなに太らないというのに、近ごろは食い過ぎると身体が重くなったと感じてしまう。「新陳代謝の衰え」、それだけが理由なのか? そんなことを考えていたら、まずハンバーガーが来た。

・異次元バーガー

ここのお店は「異次元バーガー」を自負しているそうだ。これは特別な食材を使わなくても、丁寧な仕事をすれば異次元レベルの美味しさを提供できるという考えらしい。実際に早稲田レモンバーガーを食べてみると……。

・レモンの爽やかな香り

まずは、その香りに驚く。レモンバーガーはてっきりレモンを挟んでいるのかと思ったら、レモンはどこにもない。しかし目の覚めるような爽やかなレモンの香りがプンプンしている。仕上げにレモン汁をかけているのか? それともパティを焼く工程でレモン汁を垂らしているのか。とにかく爽やかで瑞々しいレモンの香りが印象的だ。

・味から伝わる優しさ

こんがりと焼かれたバンズと、肉汁したたるパティ。そして、とろけるようなチーズのコク、目玉焼きの甘さが混然一体となって口のなかに押し寄せてくる。雑なところが一切なく、これらの食材がほど良く調和している。不思議なことに、ご夫婦の人柄というか、優しさのようなものをハンバーガーを通して感じることができる。

ペロリと平らげたところで、女将さんが「オムライスは持って帰る?」と尋ねてきた。どうやらお腹一杯になったのではないかと見越して、声をかけてくれたようだ。この母親のような優しさはきっと、学生の空腹だけでなく、寂しさも癒しているのだろう。

尋ねられた私は即答で、「ここで食べます」と答えた。お腹はそこそこだったが、オムライスを食べずに帰る訳にはいかない。

・至福を感じる味

昔ながらの洋食屋のオムライス。タマゴの焼き加減を見て、ケチャップの方が良く似合ったかもと一瞬後悔した。しかしながら、チーズの溶け込んだホワイトソースも悪くない。ケチャップをたっぷりと含んだチキンライスの酸味と、ソースの甘さが溶け合い、口のなかに至福が訪れる。ヘタな洋食屋で食うよりも断然ウマい!

もしも私が若いときに、このお店に通えるような場所にいたら、確実に通っていたと思う。とにかく、休みなくお店を切り盛りするご夫婦には、これから先も元気にお店を続けて欲しい。そしてたまにはゆっくりして頂きたいと、勝手に願ってしまう。

・今回訪問した店舗の情報

店名 ICHIGOYA BBS
住所 東京都新宿区西早稲田2-4-18 アイビスワセダ101
営業時間 24時間